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アナタハー神ヲー信ジマスカー?
- 2007/11/25(Sun) -
 それは月のキレイな、透き通る様に綺麗な夜のコト。
 ベランダにいると突然オッさんが出てきて話しかけてきた。

 「少年よ。汝の名はなんと申す?」
 「ん、てらりんです。こんばんわ~。」
 「そうか、てらりんと言うのか。して、てらりんよ、汝は何をしておる?」
 「いや~月見てたんすよ。超キレイっしょ?」
 「そうじゃな。確かに今日は月がキレイじゃ。こんな夜は素敵な出会いがあるものじゃな。」
 「そうなんだ?オレあんま夜出歩けないんっすよ。門限厳しいんッス」
 「それは大変じゃな。」
 「ホントそうですよ。まぁ、門限なかったら徘徊者になっちゃうんですけどね。ってか、オッちゃん何よ?突然ベランダに出てきて。」
 「私か。私は[神様]じゃ。」

 そういうと神様は胸を張った。なんか、よくわかんない。服装も、普通の[神様]みたいな感じだ。ほら、よく絵画にある感じの。

 「へー。」
 「む、信じておらぬな。」
 「うん。オレ人が信じてる神様とか、自分から『オレが神様だ!』って言うヤツ信じられないんデスよ。」
 「ふむ、なら、何でもいいから願いを叶えてやろうぞ。」
 「ぇ、マジ?何でも?」
 「何でもじゃ。ただし、叶えてやったら私が神様だと信じるのじゃ。」

 そういうと[自称神様]は髭を撫でながら小首をかしげた。

 「ぁー、オレそういう条件付きの優しさみたいなんイヤなんですよね~。」
 「ふむ、しかし、私はなんでもできるぞ。なんせ[全知全能の神]じゃからな。」

 そういうと[神様]は袖を捲り、力こぶを作る。なんでコイツこんなマッチョなんだよ。

 「ぁー、全知全能の神とかよく聞くフレーズ、ッスよね。でも、それって矛盾してません?」
「ふむ?どういうことじゃ?」
 「そもそも今、オレが何考えてるかわからん時点で全知じゃないじゃ無いっすか。」

 そういうと神様は頭をかいた。

 「いや、まぁ、私だけわかっても読者には何のコトじゃかわからんじゃろう。」

 えらく気の回るオッちゃんだな。

 「ぁ、まぁ、そうですね。じゃあ、あれですよ。『誰にも持ち上げられない岩』を作ってください。」
 「お安いご用じゃ。ほれ。」

 神様がそういった途端、隣りの家の上に岩が出現した。そして、落下した。家が粉々になる。ぁー、隣りのバーちゃん大丈夫かな。叫び声聞こえたし…。まぁ、あとで[神様]が直すんだろ。

 「じゃあ、[自称神様]、あの岩持ち上げてよ。」

 そういうと、神様は黙った。

 「全知全能の[神様]?あんたなら、あの『誰にも持ち上げられない岩』も持ち上げられるでしょ?でも、持ち上げちゃったら、その『岩を作るコトができない』、ってコトになっちゃうもんね。ほら、全能じゃない。」

 すると、[神様]は、泣き出した。

 「そんなコト言っても、私は[神様]なんじゃぁー。」 「そもそも神様って人それぞれのイメージっしょ。そんなん押し付けられたって困るって。アンタは[ちょっと変わったおもろいオッちゃん]で十分さぁ。」

 [神様]、泣き過ぎてシャックリ出だした。

 「それに、アンタみたいなんだったら、困ってるヤツ救えるんだろうけど、それだって、自分に都合がいいから信じてるんじゃん。ただ、その救いは、人に生きる目的さえ与えるすっげーモノなんだろうけどさ。」

 隣りの家の残骸からバァちゃん一家が出てきた。豆腐がどうとか牛肉がどうとか言ってる…。ぁー、鍋の最中だったんだね。ご愁傷様。

 「だからさ、せめてその全知全能を、持ちつつも使わない、ってのがアンタへの信仰にもなるんじゃない?使ったら絶対不都合起こりそうだし。ぁ、だから逆に神様がいるのかな?」

 そこで、[神様]は顔を上げた。

 「なら、てらりんよ、汝は神を信じておらんのか?」
 「ぁー、それ結構難しいんだよね。正直わかんない。いるかどうかも、いないかどうかも、唯一かも、無数かも、人型かも、無形かも。」

 「そもそもオレらなんぞに計り知れないから《神様》なんでしょーが。」

 すると、神様は涙を拭き、服装を正した。隣りの家から騒ぎ声が聞こえる。そりゃそうだ。突然鍋中に空から岩が降ってきたんだから。

 「そうか、てらりんよ、今夜は悔しかったが楽しかったぞ。また会いに来よう。そのトキこそ信じてもらうからの。…やはり、月がキレイな夜はいい出会いがあるな。」
 「ん、そっか。オッちゃんこそあんがとね。オレも楽しかったよ。」

 「オッちゃんではない。[神様]じゃ。」

 そういうと[神様]は消えた。

 まぁ、神様なんているかどうかわからんから神様なんだしな。アレは絶対神様じゃない。

 そう、絶対神様じゃない。あの岩片付けていけよ。
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コメント
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いいもんよませてもらったワー!
私は目に見えない何かの存在、信じてるけど(´∀`)
2007/11/25 19:33  | URL | はこ #-[ 編集] |  ▲ top

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いや、まぁ、オレもそれはあるかなーって思ったりするんだけどさ。理性を超えた存在…みたいな。

ただ、それがいるかどうかわかっちゃったらそれはそれで理性の範囲内にあることになるかんね。

要は、なんもわかんないのが神様、ってオチw

結局何も解決してないんさねー。

コメントさんきゅぅー!
2007/11/25 20:16  | URL | てらりん #uM9O7iY6[ 編集] |  ▲ top

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ほれ。
2007/11/26 22:33  | URL | 川西信吾 #-[ 編集] |  ▲ top


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